我慢をしない食事制限

2月末でひとつの大きな仕事の引継が終わり、だいぶ気持ちに余裕ができました。
これまでの生活は文字通り職場と家との往復でしかなく、夜に家に帰ってからやることといえば

「お風呂に入る」
「歯磨きをする」
「猫に餌をやり、水を換える」
「寝る」

しかなく、翌朝起きてからは

「着替える」
「顔を洗う」
「歯磨きをする」
「洗濯をする」
「ルンバを起動する」

しかなく、まあ実際は寝る前にベッドの中でキャンディークラッシュをしたり、上に乗ってくる猫を撫でまわして逃げられたりしている時間もあるのですが、趣味や余暇に気を回すことがおよそできない状況でした。
土日もだいたい休めるのですが、とにかく寝る。寝るだけの2日間。
夕方になって空腹とのどの渇きに耐えかねて起き上がり、近所のファミレスへ腹ごしらえに行くという2日間。

最悪ですね。

時間がないわけではありません。
時間はあるんです。
家での生活がこうなってしまうのは、気持ちに余裕がないのと、体力がないからです。

このたび気持ちの余裕はできました。
あとは体力です。
体力がないんです。
体力がないので動くのが億劫になり、家にいるときは寝ているしかなくなるのです。
それで尚更デブになって、ますます動くのが億劫になるという悪循環です。


それで
「よし!明日からジョギングだ!」
とかなって2日ぐらいで終わっていたのが以前の自分でした。
そんなの続くわけないんです。
「朝は弱いし、寒い中出ていくのもしんどそうだから、夜仕事が終わって帰ってきてからすぐやろう!」
とか
「いきなりジョギングからやるのはハードルが高すぎた!まずはウォーキングからやろう!」
とか
「最初がんばりすぎた!まずはできる範囲で少しずつ!」
とか、なんとか続くように小細工を弄してみても結果はあんまり変わりません。
2日がせいぜい5日になるぐらいです。
平日はまだ仕事帰りの勢いで出ていくことができますが、週末になるともうだめです。
寝ていたい気持ちが圧倒的に勝ります。
そして一大決心がたったの5日しか続かなかった自分の意志薄弱さに嫌気が差して「もうどうせ無理なんだ」と捨て鉢になってしまうわけです。

それまでやらなかったことを生活に組み入れようとすると、だいたいこういうパターンになります。
最初に高めの目標を設定し、それから少しずつハードルを下げて調節したりしてみて、でも結局続きません。

なので、生活パターンは今までのままで、クオリティを少しずつ変えてみようと思うわけです。

 

自分のデブ化の原因をまとめると


1.家にいるときはほぼ寝ている
2.自炊もしんどいのでだいたい外食
3.運動の習慣がない
4.体力づくりをする体力がない
5.麺もごはんもパンも、あらゆる炭水化物が大好き
6.うつ病の残滓で服薬中

 

かな、と思います。
さらりと書きましたがわたしは10年前にうつ病を患い、今も通院服薬を続けています。
少しずつ減薬している最中で、今のところうまくいっています。
医学的な知識はあまりないのですが、抗うつ薬を飲んでいると太りやすくなることがしばしばあるそうですね。
あとやたら身体がだるくてたくさん寝たくなるのも薬の影響で、もともとものぐさな性格ではあるのですが性格の問題だけでもないということも一応書いておきます。

減薬すれば薬の影響も少なくなるはずですし、自分としてはこれもダイエットを成功につなげる大きな要素ととらえています。


うつ病の薬についてはそんなわけでもうじき自然に解決すると思うのですが、他の5つのうち、まず何をどう変えるかを考えました。

運動系は上に書いた通りで、今の自分には無理なく継続できそうな見通しが立ちません。
となると残りは1,2,5です。

睡眠時間を適正にする工夫をするか、外食をやめて自炊にするか、炭水化物をカットするか、いずれかです。

そもそも以前書いた通り、短期集中ではなく長期継続型で、というのが今回のダイエットの大前提です。
「やめたら元通り」という結末になってしまうぐらいなら「やめずに長く続けられる」ことをやったほうが結果的に満足できるのではないかというのが念頭にあります。

最優先すべき基準は「やめずに長く続けられる」ことです。
それで出た結論が「炭水化物カット」でした。
いろいろ考えて結局ただの低炭水化物ダイエットです。


しかし、以前のエントリでわたしは書きました。
大前提として「食事制限はしない」のです。
食べたいものを我慢したって、長く続くわけがないのです。
長く続けるために「食事制限はしない」と決めたのです。

炭水化物をカットしつつ、どうすれば我慢せずに長く続けられるかと考えました。
長続きさせるためには「我慢」をぎりぎりまで排除すべきなのです。
食べたいものを食べられない、というのは食への執着が大きい今の自分には無理です。
無理なものは無理なのです。

で結局

「今まで炭水化物を食べていたところを、炭水化物と同じくらい好きなものに置き換える」

というところで落ち着きました。

 

これまでも「普通の晩ごはんを食べるんだけど、白米の代わりに豆腐を食べる」とかはやったことありましたが、当たり前ですが豆腐なんて白ごはんの代わりにもなんにもなりません。白ごはんの崇高さに敵う存在はこの世にありません。で豆腐もおいしいんです。豆腐だけで十分においしいんです。豆腐を白ごはんの代わりにするとか豆腐にも白ごはんにも失礼極まりない冒涜行為です。

白ごはんの代わりなんてどこにもいないんです。

あいつの代わりなんて…どこにも…。

 


ということで、白ごはんの代わりにはなれないけれども、白ごはんに負けず劣らず魅力的な食材、白ごはんを食べなくても十分幸せになれる食材ってなんだろう、と考えましたが、まあ肉しかないわけです。


で、肉をたくさん食べることにしたんですが、ダイエット関連のいろんなコンテンツを見ていると、低カロリーでかつ筋肉をつけるのに適している「鳥むね肉」「ささみ」とか「セブンイレブンのサラダチキン」みたいなキーワードがだいたい出てきます。
いや、決してまずくはない。おいしく食べる方法はいくらでもある。
ただわたしには自炊の習慣がないんです。
外食で生きてる人間なんです。
「そのくらいやれよ」と自分でも思いますが、前述のとおり「それまでやっていなかったことを生活に組み入れる」ことには今回はいっそう慎重になっています。
挫折したときの無力感とか自己嫌悪はダイエットの遂行に有害で、そして挫折する可能性が決して低くないからです。
よって外食メインの食生活は、まだ変えられません。
もちろんよくないのは理解しています。
ですが、今はまだそのときではない。

まずは外食で行く店を変え、食べるものを変えました。


レストランって改めて見渡してみると炭水化物なしには成り立たないんですよね。
わたしの行動圏内にある飲食店のジャンルをざっと列挙してみると

 

ラーメン
うどん
寿司

 

わたしが好んで行くこれらの店舗はどれも、炭水化物が主役です。


とんかつ
ハンバーグ&ステーキ
焼肉
ファミレス
カフェ

 

なんかもときどき行きます。
このへんは白ごはんがないならないでもなんとかなりますが、まあでもとんかつやハンバーグを白ごはん無しで食べろとか何の拷問かと間違いなく思いますよね。デブなら。
焼肉はまあ白ごはん無しでもいける人が比較的多いかと思いますが、でもデブは白ごはんといっしょに食べるのが大好きなんです。そんなんだからデブなんです。
カフェも意外と炭水化物の巣窟です。オシャンティーなオープンサンドとか、みんな大好きオムライス。そしてパスタ。しかも量が少なくて一品ではおなかいっぱいにならない。家に帰ってから結局、サッポロ一番みそラーメンとか食べます。ひどいもんです。


とりあえず、上3つの炭水化物メインの店に行くのはやめました。
そして、主に行く店を

 

ハンバーグ&ステーキ
焼肉
ファミレス

 

の3店舗にしました。
条件は、(自分の気持ち的に)白ごはんといっしょでなくても肉をたらふく食べることができそうなところ、そしてサラダバーがあるところ(あるいは、単品注文でたっぷりの量のサラダが食べられるところ)です。
今はどこでもサラダバーをやっていますので、手近なところで探すのもそんなに難しいことではないと思います。
とんかつは、白ごはん抜きで食べられる自信がなかったので除外しました。

これらの店舗で、時間帯やメニューの選び方を工夫して、毎日おなかいっぱい食べてます。

 

 

メニューの詳しい内容、そして成果については明日以降に。